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甲府の「酒折宮」は、
日本武尊と御火焼翁の二人で一首の和歌を詠んだ場所と
「古事記」「日本書紀」に載っており「連歌発祥の地」とされています。
つまり、甲府は日本における文学発祥の地なのです。
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平成元年に開館した「県立文学館」は、
樋口一葉、山本周五郎、深沢七郎、芥川龍之介、飯田蛇笏・龍太、谷崎潤一郎、壇一雄、新田次郎
などの山梨県・ゆかりの作家百数十人のコレクションを所蔵する、日本でも有数の文学館です。
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弘法大師によって開かれた、1200年の歴史を誇る甲府の「湯村温泉郷」には、
日本の文学史を彩った文豪たちが滞在して執筆した温泉宿や、記念の施設が多数存在します。
●太宰治執筆(「正義と微笑み」「右大臣実朝」)の宿として有名な「旅館明治」
●昭和天皇をはじめ皇室方ご来賓、また山口瞳、松本清張、井伏鱒二らの常宿であった「常磐ホテル」
●江戸川乱歩、横溝正史、夢野久作等の探偵・怪奇小説に挿絵を描いた挿絵画家・竹中英太郎の原画と、
息子の元祖ルポライター・竹中労の資料などを展示する「竹中英太郎記念館」
●ミステリー作家・内田康夫の「浅見光彦シリーズ」に登場する喫茶店のモデル「今再喫茶店」・・・etc
これらは魅力的な文学・歴史散歩コースとして大きな注目を集める力を秘めています。
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旅館明治(太宰治資料館)
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常磐ホテル
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竹中英太郎記念館
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今再喫茶店 |
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昭和ロマンの街並みの甲府市内にも、歴史と文学の文化遺産が数多く残されています。
●多くの文学作品や映画のテーマとされてきた、武田信玄のゆかりの地(「武田神社」etc)
●現在放映中のNHK 大河ドラマ「龍馬伝」で、坂本龍馬ゆかりの地としてクローズアップされた
清運寺の「千葉さな子」の墓
●昨年生誕100 年を迎えた作家、太宰治が結婚し新居(御崎町)を構えていた充実の「文学の道」
散歩コース
●歌人・山崎方代が愛した故郷、中道往還の面影が残る右左口。
(方代を忍ぶ「方代の里・中道短歌大会」が毎年開催)
●連歌発祥の地・「酒折宮」は、樋口一葉の小説「ゆく雲」の中に登場しています。
また、「古事記」を解読した本居宣長の石碑が残っております。
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山口方代の歌碑(右左口) |

武田神社 |

千葉さな子の墓には、
大河ドラマの影響により、
年間200人ほどだった参拝客が、
現在まで2000 人が訪れている。
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平成百景で日本一の渓谷美に選ばれている「昇仙峡」も、多くの歌人・文豪たちに愛されている場所です。
●歌人・与謝野鉄幹・晶子夫婦が歌に詠む。
●文豪・芥川龍之介や伊藤左千夫等も「昇仙峡」の幽谷の旅情美をエッセイに書き残している。
●井伏鱒二原作で映画化された「駅前旅館」ラストシーンのロケ地であり、現在も観光名物の「トテ馬車」
が劇中に登場している。
●近年では、「昇仙峡殺人事件」(原作:津村秀介)等、ミステリー小説の舞台にも登場。
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