ローマには、狼に育てられた二人の兄弟、ロムルスとレムスの伝承があります。
今やカトリックの教会ひしめくこの街ですが、ロムルスがローマを建国したのは実にキリスト誕生の753年前の出来事だと言われています。歴史と伝説と共に誕生したローマは、カエサルやアウグストゥスをはじめとする皇帝たちの作り上げたローマ帝国、キリスト教の繁栄、他国からの侵略、ルネッサンスなどを経て、今日ではイタリアの首都として政治経済、観光、様々な面で機能しています。
剣闘士達の戦いが繰り広げられたコロッセオ、皇帝たちの夢と野望の跡、古代ローマ遺跡群、サン・ピエトロ寺院をはじめとする教会の数々、美術館や教会内、そして広場に点在する巨匠たちの手による素晴らしい絵画や彫刻…。一つの街に居ながらにして、一度に複数の時代の息吹を感じることのできる街として、ローマに勝る都市はないでしょう。
イタリアの誇るファッションブランドショップが立ち並ぶコンドッティ通りなど、ショッピングの面での魅力もあります。
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
7.5 | 8.2 | 10.2 | 12.6 | 17.2 | 21.1 | 24.1 | 24.5 | 20.8 | 16.4 | 11.4 | 8.4 |
バチカン美術館 「最後の審判」
(情報提供/イタリア政府観光局(ENIT))
ボルゲーゼ美術館
(情報提供/イタリア政府観光局(ENIT))
『ASローマ・SSラツィオホームゲーム観戦6日間』
ローマに本拠地を置くのはASローマとSSラツィオ。この2チームの間で行われる試合であるローマ・ダービーはイタリアでも最も激しいローカル・ダービーと言われています。
両クラブの本拠地はスタディオ・オリンピコ。
『夏のカラカラオペラ』
イタリアはオペラ発祥の国。ローマの「オペラ座」はイタリア内でも代表的な劇場のひとつです。また夏のカラカラ浴場での野外オペラは有名で、オペラファンならずとも一度は足を運んでみたい、イベントの多い夏のローマでも特に注目される古代遺跡での野外オペラ公演です。
ラッツィオ州(情報提供/イタリア政府観光局(ENIT))
首都で世界遺産の町ローマが州の顔。その郊外にもオスティア・アンティーカの遺跡や水道橋、アッピア街道など今も古代ローマ時代の面影が残っています。ティヴォリTivoliにはハドリアヌス帝の別荘ヴィッラ・アドリアーナと噴水が美しいヴィッラ・デステという二つの世界遺産があります。ローマの南東に広がる丘陵地帯カスッテッリ・ロマーニには、白ワインで有名なフラスカーティFrascatiや花祭りで有名なジェンツァーノGenzano、ローマ法王の離宮もあるカステル・ガンドルフォCastel Gandolfoなどの小さな街や村、そして湖が点在しています。また、タルクイニアTarquiniaとチェルヴェテリCerveteriにある、エトルリア時代の古墳群(ネクロポリ)も世界遺産に登録されています。
【ラツィオ州の世界遺産】
紀元前753年に建国されたと伝えられるローマは共和国を経て巨大な帝国へと発展し、4世紀にはキリスト教世界の中心地ともなった。世界遺産への登録は1980年に続いて1990年にも登録箇所が加えられた。歴史地区にはコロッセオ、フォロ・ロマーノ、カラカラ浴場、ドムス・アウレア、パンテオン、アウグストゥス帝霊廟他おびただしい数の古代遺跡や記念碑が残っており、「永遠の都」のその圧倒的な栄華繁栄ぶりを今に物語っている。
★ローマを訪れるツアーはこちら★
ローマ帝国ハドリアヌス帝が2世紀に建てさせた広大な別荘跡。
皇帝が訪れた帝国領土内の各所を偲ばせる建物や神殿、大浴場など、エジプト、ギリシャ、ローマ的諸要素をもった建物群が見事に調和して建てられていた。ここにみられる古典建築群のすばらしさは後世の建築やデザインにも大きく影響を及ぼしたという。
このエステ家別荘の館と庭園は、洗練されたルネッサンス文化の美の結晶である。特に緑豊かな庭園にはふんだんな水と彫刻などの装飾で趣向をこらした噴水が数多く造られ、16世紀のイタリアを代表する華麗な庭園芸術であるだけでなく、その後のヨーロッパ庭園設計にも大きく影響を与えた。
エトルリアは紀元前9世紀と紀元前1世紀の間、中央イタリアに存在し交易で栄え高度な文明をもっていた。葬祭芸術にも優れ「ネクロポリ(死者の街)」とよばれる大規模でモニュメンタルな墳墓の遺跡を残した。チェルヴェテリの古墳群は道に沿って家のような墳墓が並びあたかも町のようである。タルクィニアに点在する6000の古墳のうち200は内部が鮮やかな壁画で飾られており、大変興味深い。古い壁画は紀元前27世紀にまで遡るものである。
ローマ市内の一角にあるが、ヴァチカン市国は1929年より独立国家となっている。いうまでもなくローマ法王庁のあるキリスト教の聖地であり、その小さな領土内には芸術的・建築的最高傑作の数々が集まっている。市国の表広間ともいえるサン・ピエトロ広場をはじめ、サン・ピエトロ大聖堂はルネッサンス期の巨匠ブラマンテ、ラファエロ、ミケランジェロらの芸術作品が結集した世界最大の宗教建築物である。ヴァティカン博物館内ではシスティーナ礼拝堂のミケランジェロの壁画・天井画をはじめ、歴代の法王による膨大な芸術コレクションを鑑賞できる。
★ヴァチカン市国を訪れるツアー★
【ラツィオ州のその他の都市(情報提供/イタリア政府観光局(ENIT)】
毎年聖体祭のあとの日曜日に開催される花まつりインフィオラータ(Infiorata)で有名な街。ドゥオーモへ向かう道に敷き詰められた花の絨毯の上を、クライマックスには聖体行列が進みます。
*交通:鉄道駅アバーノ・ラツィアーレ(Abano Laziale)まで行き、そこからバス。全所要時間は、約1時間10分。
白ワインの産地としても有名ですが、数々の別荘があることでも名高い街。代表的な別荘は、ヴィッラ・アルドブランディーニ(Villa Aldobrandini)、ヴィッラ・トルローニア(Villa Torlonia)。美しい緑を持つ各別荘で、ゆったりとした時間を過ごされてはいかがでしょうか。
オルヴィエート近郊、ウンブリア州とラツィオ州の州境に小さいながらも有名な町があります、それがチビタ・ディ・バニョレッジョ(Cvita di Bagnoregio)。今から2500年以上前にエトルリア人によってつくられたこの町を初めて見た人たちは、その変わった風貌にきっと息をのむことでしょう。天空の城を思い描くひとも多いようです。風や雨によって浸食した土地は「陸の孤島」となり、細く長い橋を渡ってしか町にたどり着くことができません。この町は別名「死に行く町」「滅び行く町」と云われ、町の入り口の道路標識にもイタリア語で「il paese che muore(死に行く町)」としっかり書いてあります。
情報提供/イタリア政府観光局(ENIT)
ローマ市内の美術館や考古学遺跡を巡るのに便利な割引チケット。
美術館を3件以上巡る方、バスと地下鉄をよく利用する場合は必見。
バスや地下鉄の毎回の切符購入・刻印にも煩わされず、ますますローマの観光が便利に。
パスはインターネットでの購入可。
ローマ・パス:32euro(48時間有効)、52euro(72時間有効)
*最初の1つ(72時間有効パスは2つ)の美術館・博物館施設が無料。2か所目(72時間有効パスは3か所目)から割引料金。市内公共交通網無料。
*ローマ・フィウミチーノ空港からのバス・電車(レオナルドエキスプレス含む)、都市間バスは除く
*ボルゲーゼ美術館、コロッセオは別途予約必須。
お問い合わせ・予約:TEL +39. 060608(9時~19時まで)