ミケランジェロ・
メリージ・ダ・
カラヴァッジオ
MICHELANGELO MERISI DA CARAVAGGIO
1571年~1610年
ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョは、バロック期のイタリアを代表する画家。1593年から1610年にかけて、ローマ、ナポリ、マルタ、シチリアで活動し、カラヴァッジョ(Caravaggio)という通称で広く知られている。人間本来の姿を写実的に描く手法と、光と陰の印象的な表現はバロック絵画の形成に大きな影響を与えた。その功績とともに、その波乱万丈な一生は有名である。殺人犯としての罪を背負いながらも、ローマのほか、ナポリ、マルタ、シチリア等で数々の傑作を生み出した。 代表作は『聖マタイの殉教』『懺悔するマグダラのマリア』『エジプトへの逃避途上の休息』など。
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光と影の天才画家・カラヴァッジョの足跡をたどる旅
カラヴァッジョゆかりの地を訪れます:ローマ、ナポリ、マルタ
ローマではカラヴァッジョの傑作『聖マタイ連作』を求めてサン・ルイージ・デイ・フランチェージ教会へ。音楽を奏でて聖家族を癒す天使が描かれた『エジプトへの逃避』を所蔵するドーリア・パンフィーリ美術館へ。聖人達の劇的な瞬間をとらえた『聖ピエトロの磔刑』『聖パウロの改宗』のあるサンタ・マリア・デル・ポポロ教会などを訪れます。
ナポリでは、カラヴァッジョ作品の中でも特に複雑な構図で描かれている『慈悲の七つの行い』のあるピオ・モンテ・デラ・ミゼリコルディア聖堂や、『キリストの鞭打ち』を所蔵するカポディモンテ美術館などを訪れます。マルタ共和国はカラヴァッジョが逃亡した地として、画家の生涯を追うには欠かせない訪問先。サン・ジョヴァンニ聖堂の『洗礼者ヨハネの斬首』を鑑賞します。








イタリア(フィレンツェ大学とボローニャ大学)と日本の大学でイタリア美術史を修めた後、イタリア美術史を専門として日本の美術館で学芸員を努めて参りました。現在は、世界遺産にも登録されているフィレンツェの公認美術観光ガイドの資格を有し、専門知識を活かしながら、美術にご関心のある方々や、フィレンツェの歴史に深い興味をお持ちの方々などに、じっくりと芸術都市フィレンツェを堪能して頂けるようご案内しております。
中でも、世界的にも有名な美術館等でのご案内時は勿論ですが、日本の皆様にはまだまだ知られていない、街中に隠れ家のように点在する小さな美術館や教会、ルネサンス式庭園 等々を、歴史的な背景や詳細な事実等を織り込みながら、出来るだけ分かり易くご紹介・ご説明をすることで、新たなフィレンツェの魅力に浸って頂き、充分にお楽しみ頂きたい、と考えながら活動しております。