ギリシア共和国 Hellenic Republic
首都/主要都市 アテネ
言語 現代ギリシャ語
宗教 ギリシャ正教が95%。他にアルメニア正教、イスラム教
気候帯 地中海性気候。冬は温暖多雨,夏は乾燥して暑い
観光査証・渡航認証要否・旅券残存有効期間(日本国籍)
観光査証・渡航認証 不要:180日間で90日以内の観光は査証不要
備考:シェンゲン協定加盟国
旅券残存有効期間 :入国時3ヵ月+滞在日数(ギリシャ含むシェンゲン加盟国)以上必要
旅券の未使用査証欄が2頁以上必要
(周遊の場合、旅券残存有効期間はすべての訪問国の条件を満たすこと。)
予防接種
◎推奨される予防接種 (長期滞在の場合推奨します。短期滞在においても局地的な発生があるなどのリスクがある場合には接種を検討して下さい。)
■破傷風
〇検討される予防接種 (長期滞在において、局地的な発生があるなどのリスクがある場合に接種を検討して下さい。)
■A型肝炎 ■B型肝炎 ■狂犬病
※およそ一カ月以上の滞在である場合を「長期」としています。冒険を目的とした旅行はたとえ短期であっても「長期」に含まれます。
※黄熱感染リスクのある国については、常に最新情報の確認を行ってください。
出典: 厚生労働省FORTH|黄熱について (https://www.forth.go.jp/useful/yellowfever.html)
E/Dカード・税関申告書
不要
持込制限・持出制限
◎持込制限
通貨:EUR10,000相当(外貨,TC等含む)以上は申告要
たばこ:200本,細葉巻100本,葉巻50本又は刻みタバコ250g
酒類:飲料1リットル又はワイン2リットル17才以上)
土産品:EUR170相当まで(総額)
禁止品:麻薬、薬品(個人使用以上)、土付きの植物
◎持出制限
現地通貨:EUR10,000相当(外貨,TC等含む)以上は申告要
禁止品:麻薬、遺跡内の石や遺物等
考古学的価値のある古美術品は、許可が必要。
※日本国の持出・持込制限は税関 (http://www.customs.go.jp/kaigairyoko/index.htm) をご確認ください
法定休日
基本的なギリシャの国民の祝日は以下となります。
1月1日(元日)
1月6日(主顕現祭)
2月下旬~3月(聖灰月曜日(年によって異なる*2022年3月7日、2023年2月27日)
3月25日(独立記念日)
3月下旬~4月(聖金曜日(年によって異なる*2022年4月22日、2023年4月14日)
3月下旬~4月(復活祭翌月曜日(年によって異なる*2022年4月25日、2023年4月17日)
5月1日(メーデー)
5月下旬~6月(聖神降臨祭翌月曜日(年によって異なる*2022年6月13日、2022年6月5日)
8月15日(聖母被昇天祭)
10月28日(国家記念日)
12月25日(クリスマス)
12月26日(ボクシングデー)
時差
日本との時差は7時間。但し、4月~10月のサマータイム期間は6時間
通貨
通貨単位・略号:ユーロ EURO/S (EUR)
※補助通貨:ユーロセント(cent) 1ユーロ=100ユーロセント
※紙幣は5、10、20、50、100、200、500ユーロの7種類。
※硬貨は1、2、5、10、20、50ユーロセント、1、2ユーロの8種類。
※紙幣はユーロ圏ですべて共通だが、コインの裏は参加国独自のデザインとなっている。
※為替レート:※1ユーロ=132.14円(2021年12月現在)
※「為替レート」は、主要銀行の外国通貨売相場レート、IATA(国際航空運送協会)発表レートなどを参考表示しています。外貨購入レートは銀行、両替実施日によって異なります。
※両替は、空港内や両替所、銀行や主要なホテルで両替ができます。レート、手数料は各両替所、銀行によって異なるので確認してください。ホテルは銀行や両替所より交換手数料が割高です。
両替の際にはパスポートの提示が必要です。
短期の旅行の場合は、事前に日本国内で両替をし、足りない分だけを現地で両替するように心がけた方がお得です。
クレジットカード
ホテル、レストラン、ショップなどでVISA、マスター、アメリカンエクスプレス、ダイナーズクラブ等主要なカードがご利用いただけます。
クレジットカードは代金を支払う他に、キャッシング機能が付いているので、現地のATMでユーロをキャッシングすることも出来ます。空港、アテネの中心シンタグマ広場、アテネ街中に最近はたくさん設置されています。
※中級クラス以下のホテル、小さな商店やキオスク、地方都市では現金しか使用できない場合もありますので、いくらかの現金の携帯が必要になります。
銀行
銀行の営業時間は、月~木:08:00~14:30、金:08:00~14:00。土・日・祝日は休業。
ただし、シンタグマ広場付近の銀行では旅行者の利便のため両替業務のみ夜間や土・日・祝日も営業しています。
24時間対応の両替機が設置されている銀行もあります。
電圧・プラグ
ほとんどが電圧220V、周波数50H。プラグはB・Cタイプです。マルチタイプが便利です。
日本製電化製品を使用する場合には、専用プラグと変圧器が必要です。電気製品を使う前にホテルで電圧を確認するほうが良いでしょう。最近は海外使用可能な電化製品が増えてきていますので、携帯電話やデジカメの充電機を確認しましょう。アイロン・ドライヤー・湯沸かし器など、変圧器の必要のない海外旅行用のものが便利。ホテルのコンセントには電圧が表示されている場合がありますので確認して下さい。
日本宛郵便物
一般の郵便局は月~金の07:30~14:00。ポストは黄色。
切手は一部のキオスクでも売っています。
郵便局はエレフテリオス・ヴェニゼロス国際空港内にもございます。
市内電話
ギリシャの公衆電話はほとんどがテレフォンカード(テレカルタ)式です。テレフォンカードはOTE(ギリシャの電話公社)や至る所にあるキオスクで売っています。
日本へ直接かける場合は、まず0081を回し、次に市外局番の頭の0を抜いた番号、続いて相手の番号を回します。例)00-81(日本国番号)-3-3230-2351。
ホテルの部屋からかける場合は、部屋の電話器にダイヤルがなく交換台を通すものと、自動ダイヤルできるものと2種類があり、いずれも多少の手数料を加算されます。
※近年、携帯電話の普及に伴い公衆電話の需要が少なくなり、公衆電話が容易に見つからない場合があります。
インターネット
ホテルや空港はもとより街中のカフェやレストランでも無料Wi-Fiサービスの環境が整っています。
場所によってはID、Passwordなどが必要になります。また、多くのホテルで無料、有料のWi-Fiがあります。
飲み水
水道の水は飲めません。ミネラルウォーターをお飲み下さい。ミネラルウォーターは、ほとんどがガスなしです。
また、氷などが入っていないものを飲んだほうが安心です。
トイレ事情
WCの表示がトイレ。街中に公衆トイレはあまりありません。レストランや博物館などに入った時に済ませましょう。
ギリシャでは下水事情があまりよくないため、水洗トイレであっても紙を流せないところが多いので、その場合は備え付けのバケツに捨てます。流せるかどうかは、たいていトイレのドアに表示があるので注意を。
ホテルなどのトイレは無料ですが、アクロポリスなどではチップが必要です。
タクシー
料金はメーター制です。都市部では流しのタクシーや広場のそばに見られるタクシー乗り場から乗車することができます。小さな街や島では電話での呼び出しが必要です。
ホテルのフロントやレストランの店員に手配を依頼すると、契約しているタクシーを呼んでくれます(別途回送料金)。また、00:00~5:00は別途深夜料金が適用されます。
アテネでは、BEAT(ビート)のようなタクシー配車アプリを利用した配車サービスもあります。
シンタグマ広場、アクロポリス周辺、考古学博物館前、アマリアス通りのギリシャ福音教会前とメリーナメルクーリ胸像周辺、ピレウス港クルーズ船寄港地には悪質なタクシーもいるので注意が必要。
※タクシーを停めるとき、日本のように手のひらを開いて上げるのは、ギリシャでは馬鹿にするしぐさ。手は閉じて腕を車道にのばすように。
※日本のように自動ドアではないので、ドアは自分で開閉します。
チップ
空港やホテルのポーターに荷物1個につき1ユーロ。ホテルでルームサービスを頼んだときはその都度1ユーロ。中~高級ホテルでのベッドメーキングには1泊あたり、1ユーロを最後にまとめて枕元に置く。
レストランでは、サービス料が込みの場合でも、料金の5~10%程度を払う。テーブルでの支払い時にきりのいい金額を切り上げて渡すか、おつりの小銭をテーブルに残す。クレジットカード払いの場合は、勘定書を持ってきてもらったときにチップ額を記入してサインしてもいい。
タクシーは料金の5~10%程度。但し、復活祭とクリスマス前後10日間は料金に規定額が加算される。
税金
ギリシャではほとんどの商品に付加価値税がつく。日本でいう消費税のようなものなので、旅行者は条件が満たされた場合、手続きをすれば税金は戻ってくる。但し、買い物に限り、ホテルや飲食代の分は還付されない。
ビジネスアワー
銀行 :月曜日~木曜日8:00~14:30
:金曜日8:00~14:00
:土曜・日曜、祝祭日は休み。ただし大きな町には、月曜日~金曜日の8:00~18:30と土曜日・日曜日の8:30~13:30も営業している銀行もある。
また、アテネのシンタグマ広場周辺の銀行では、旅行者のために両替業務のみ夜間や土曜・日曜、祝祭日も行っている。
郵便局 :月曜日~金曜日7:30~14:00
:土曜・日曜・祝祭日は休み
大きな町の中央郵便局は、月~金曜の20:00までと土曜の7:30~14:00、日曜の9:00~13:30も開いている。
エレフテリオス・ヴェニゼロス国際空港(アテネ国際空港)内の郵便局は毎日7:00~21:00オープン。
一般商店:月曜日・水曜日・土曜日9:00~15:00
:火曜日・木曜日・金曜日9:00~14:30と17:30~20:30
:日曜日は休み。観光客の多い場所では1日中営業しているところも多い。
デパート:月曜日~金曜日8:00~21:00
:土曜日は8:00~15:00
:日曜日は休み。
レストラン:店舗によって異なるが一般的に12:00~15:30と19:00~24:00。
季節によって異なることもある。観光客の多い場所では、1日中営業しているところも多い。
ギリシャの気候
地中海性気候のギリシャは、その眩い陽光と紺碧のエーゲ海などのイメージから、年中泳げる常夏の国というイメージを持たれがちですが、日本と同様に四季があります。年間300日近くが晴天ですが、日本とは雨季が逆で、冬に多くの雨が降り、夏は晴天が続きます。内陸部では昼夜の温度差が激しく、冬期には積雪の地域もあります。
ギリシャの首都アテネは地中海性気候に属し、年間を通して温暖ですが、日本のように四季もあります。
アテネの旅行シーズンは温かく過ごしやすい5月~10月だが、特に春(5月~6月)と秋(9月~10月)がベストシーズンにあたります。5月~6月は夏のバカンスシーズンの前のためそれほど混雑しない。真夏(7月~9月)は30℃を超えるが、湿度が低いため過ごしやすく、海で泳ぎたいならこの季節に行きましょう。
冬はそれほど寒くないが、雨が多くなります。また、クルージングなどを楽しむには寒く、やはりギリシャに行くなら青い海と青い空を楽しめる、暖かい時期がおすすめです。
※春先は、松、杉等の花粉によるアレルギー、夏季には強い日差しが照りつけることから、遺跡など遮蔽物がない場所では、特に日射病に注意する必要があります。
ギリシャ各都市の気温と降水量について
春秋は普通の合着、冬はコートが必要。夏は薄着で大丈夫ですが、夜間は日中との温度差があるので、薄手のカーディガンのご用意があると便利です。また、帽子、サングラスもお忘れなく。
観光の場合、遺跡や坂道を歩くことも多く、履きなれたスニーカーがあると快適です。
クルーズのディナーや高級レストラン、夜の観劇などの際は、多少ドレスコードの装いをする方がいいでしょう。
※ギリシャ旅行の服装 | |
1~2月: | 厚手コート、手袋、帽子、マフラー |
3~4月: | サマーセーター、カーディガン |
5~9月: | 夏服、Tシャツ、日焼け対策(長袖、UV化粧品)、サングラス |
10月: | 薄手のセーター |
11~12月: | 厚手コート、手袋、帽子、マフラー |
アテネ の年間平均気温と降水量
月 | 最高気温 | 最低気温 | 降水量 |
---|---|---|---|
1月 | 12℃ | 6℃ | 51mm |
2月 | 13℃ | 6℃ | 51mm |
3月 | 16℃ | 8℃ | 25mm |
4月 | 19℃ | 11℃ | 25mm |
5月 | 25℃ | 16℃ | 25mm |
6月 | 29℃ | 19℃ | 25mm |
7月 | 32℃ | 22℃ | 0mm |
8月 | 32℃ | 22℃ | 0mm |
9月 | 28℃ | 19℃ | 25mm |
10月 | 23℃ | 16℃ | 51mm |
11月 | 18℃ | 11℃ | 76mm |
12月 | 14℃ | 8℃ | 76mm |
テッサロニキ の年間平均気温と降水量
月 | 最高気温 | 最低気温 | 降水量 |
---|---|---|---|
1月 | 9℃ | 1℃ | 37mm |
2月 | 11℃ | 2℃ | 38mm |
3月 | 14℃ | 5℃ | 41mm |
4月 | 19℃ | 8℃ | 38mm |
5月 | 25℃ | 12℃ | 44mm |
6月 | 29℃ | 16℃ | 30mm |
7月 | 32℃ | 19℃ | 24mm |
8月 | 31℃ | 18℃ | 20mm |
9月 | 27℃ | 15℃ | 27mm |
10月 | 21℃ | 11℃ | 41mm |
11月 | 15℃ | 7℃ | 54mm |
12月 | 11℃ | 3℃ | 55mm |
サントリーニ島 の年間平均気温と降水量
月 | 最高気温 | 最低気温 | 降水量 |
---|---|---|---|
1月 | 14℃ | 10℃ | 71mm |
2月 | 14℃ | 10℃ | 59mm |
3月 | 16℃ | 11℃ | 50mm |
4月 | 19℃ | 13℃ | 18mm |
5月 | 22℃ | 16℃ | 10mm |
6月 | 27℃ | 20℃ | 3mm |
7月 | 28℃ | 22℃ | 1mm |
8月 | 27℃ | 23℃ | 1mm |
9月 | 26℃ | 21℃ | 6mm |
10月 | 22℃ | 18℃ | 39mm |
11月 | 19℃ | 14℃ | 47mm |
12月 | 16℃ | 11℃ | 69mm |
サントリーニ島 の日の出と日没
月 | 日の出時間 | 日没時間 |
---|---|---|
1月 | 7:30 | 17:14 |
2月 | 7:20 | 17:44 |
3月 | 6:49 | 18:13 |
4月 | 7:05 | 19:40 |
5月 | 6:25 | 20:06 |
6月 | 6:02 | 20:31 |
7月 | 6:04 | 20:40 |
8月 | 6:25 | 20:24 |
9月 | 6:49 | 19:47 |
10月 | 7:13 | 19:02 |
11月 | 6:41 | 17:22 |
12月 | 7:11 | 17:03 |
ミコノス島 の年間平均気温と降水量
月 | 最高気温 | 最低気温 | 降水量 |
---|---|---|---|
1月 | 14℃ | 10℃ | 71mm |
2月 | 14℃ | 10℃ | 59mm |
3月 | 16℃ | 11℃ | 50mm |
4月 | 19℃ | 13℃ | 18mm |
5月 | 22℃ | 16℃ | 10mm |
6月 | 26℃ | 20℃ | 3mm |
7月 | 27℃ | 22℃ | 1mm |
8月 | 27℃ | 23℃ | 3mm |
9月 | 25℃ | 21℃ | 6mm |
10月 | 22℃ | 18℃ | 39mm |
11月 | 18℃ | 14℃ | 47mm |
12月 | 15℃ | 11℃ | 69mm |
ロードス島 の年間平均気温と降水量
月 | 最高気温 | 最低気温 | 降水量 |
---|---|---|---|
1月 | 15℃ | 9℃ | 148mm |
2月 | 15℃ | 9℃ | 118mm |
3月 | 17℃ | 10℃ | 75mm |
4月 | 20℃ | 13℃ | 24mm |
5月 | 24℃ | 16℃ | 14mm |
6月 | 28℃ | 20℃ | 3mm |
7月 | 31℃ | 22℃ | 0mm |
8月 | 31℃ | 23℃ | 0mm |
9月 | 28℃ | 21℃ | 7mm |
10月 | 25℃ | 17℃ | 64mm |
11月 | 20℃ | 13℃ | 88mm |
12月 | 17℃ | 10℃ | 145mm |
クレタ島 の年間平均気温と降水量
月 | 最高気温 | 最低気温 | 降水量 |
---|---|---|---|
1月 | 15℃ | 9℃ | 90mm |
2月 | 16℃ | 9℃ | 68mm |
3月 | 17℃ | 10℃ | 58mm |
4月 | 20℃ | 12℃ | 29mm |
5月 | 24℃ | 15℃ | 14mm |
6月 | 27℃ | 19℃ | 4mm |
7月 | 29℃ | 22℃ | 1mm |
8月 | 29℃ | 22℃ | 1mm |
9月 | 26℃ | 19℃ | 18mm |
10月 | 23℃ | 17℃ | 65mm |
11月 | 20℃ | 13℃ | 59mm |
12月 | 17℃ | 11℃ | 78mm |
東京 の年間平均気温と降水量
月 | 最高気温 | 最低気温 | 降水量 |
---|---|---|---|
1月 | 9.9℃ | 2.5℃ | 52mm |
2月 | 10.4℃ | 2.9℃ | 56mm |
3月 | 13.3℃ | 5.6℃ | 118mm |
4月 | 18.8℃ | 10.7℃ | 125mm |
5月 | 22.8℃ | 15.4℃ | 138mm |
6月 | 25.5℃ | 19.1℃ | 168mm |
7月 | 29.4℃ | 23.0℃ | 154mm |
8月 | 31.1℃ | 24.5℃ | 168mm |
9月 | 27.2℃ | 21.1℃ | 210mm |
10月 | 21.8℃ | 15.4℃ | 198mm |
11月 | 16.9℃ | 9.9℃ | 93mm |
12月 | 12.4℃ | 5.1℃ | 51mm |
※日本との時差は7時間。但し、4月~10月のサマータイム期間は6時間
ギリシャでの食事
食べることにかけてはヨーロッパでも有数の情熱を持つギリシャの人々。
社交的な彼らは、ホームパーティやタベルナなどでよく友達をもてなします。手間隙かけた料理を、大勢の仲間とお酒を酌み交わしながら味わうのがギリシャ流。そこには音楽と踊りと、深夜まで続く楽しいおしゃべりがつきものです。
伝統的なギリシャ料理には・新鮮で上質な食材・ほどよいスパイスとハーブの香り・オリーブオイル・素材の持ち味を生かした調理法が欠かせません。太陽をふんだんに浴びて育った野菜や果物、ヤギや羊のミルクから作られたフェタチーズ、柔らかい子羊の肉など、ギリシャならではの素材と味をお楽しみください。
もちろん、明るい日差しやエーゲ海からのそよ風などがかもし出す雰囲気があってこそのギリシャ料理です。
ギリシャのお土産
ギリシャのお土産には、地中海らしさが漂う雑貨、リゾートに映えるサマードレスやサンダル、美味しい食べ物やお酒、自然派のナチュラルコスメなど旅の思い出が溢れる素敵な品々がたくさんあります。
1.エヴゾネス風、人気のフェルト製ルームシューズ
アテネ中心部シンタグマ、国会議事堂前の無名戦士の墓を守る衛兵エヴゾネスの交替式には毎回たくさんの観光客が集まります。衛兵エヴゾネスは、見事な刺繍が施され400ものプリーツのある民族衣装がモチーフの制服を着ています。靴もボンボンのついた華やかな革張りの木底靴で、軍隊内の専門の職人さんが作っています。
その靴をモチーフにしたルームシューズは人気のお土産。アクロポリスの周辺やプラカなど、軒を連ねる土産物店で見つけることができます。どれもカラフルで色の組み合わせが様々なので、選ぶのも楽しいです。フェルト製なので軽くて暖か、丈夫なので、秋から冬にかけてお部屋で履くのにぴったりです。
2.魔除けのお守りマティ
魔除けのお守りマティ キーホルダーやペンダントなどいろいろなタイプがある
マティとはギリシャ語で目の意味。その名のごとく目玉をかたどったお守りです。ギリシャカラーの青と白で彩られたガラス製のものが多く、涼しげです。魔除けのお守りとしてギリシャの家庭にはたいていどこかに飾ってあるものです。
このお守りは中東や南欧、特に地中海沿岸の「邪視信仰」が由来と言われています。「邪視」とは悪意を持って誰かを睨むことで相手に不運や体調不良を与えるというもの。特に青い瞳を持つ人はその能力があると信じられていました。確かに他人からじろじろ見られるのって気分が悪いものですし、一理あるような気がします。そのような視線から身を守るためのお守りで、今日のギリシャでもアクセサリーのモチーフとして人気が高く、マティのペンダントをしている女性は多くいます。また赤ちゃんのいる家庭では、必ずといっていいほどベビーベッドに付けられています。
土産物店では、キーホルダーや、家の中のどこかにかけれるようにリングが付いているタイプなどが1~2ユーロ前後と安価で売られています。またコロナキなど、高級ショッピングストリートにはハンドメイドのおしゃれなアクセサリーショップもあり、ショーウィンドーにはマティがモチーフの素敵なデザインのペンダントやブレスレットなどが飾られているのを見かけます。
3.島の風景のマグネット
島の風景や人気スポットがモチーフのマグネット、猫のコースター
ギリシャにはエーゲ海やイオニア海に浮かぶ美しい島々がたくさんあります。島の特徴的な建造物や人気スポットなどをモチーフにしたマグネットは、安価でかわいいのでバラマキ用お土産やメモなどを貼るのにも使えるので、自分用のお土産にもおすすめ。
4.ギリシャの島の猫グッズ
ギリシャの島の風景になじむ猫たちの姿が可愛いカレンダー
ギリシャの島と言えば、青い海と白い家並み、そして町のあちこちに寝そべる猫たちが観光アイコンのような存在になっています。猫好きであれば、美しい島の風景になじむ猫たちの愛らしい姿は旅の思い出のひとつになることでしょう。
そんな猫たちの姿をカメラにおさめたカレンダーもたくさんバリエーションがあります。
5.ギリシャのサンダル
ギリシャの革製品には定評がありますが、特に靴はしっかりしたつくりで質も良く、国産のおしゃれなブランドがたくさんあります。夏はサンダル、冬ならブーツ類もおすすめ。ギリシャの古い石畳、デコボコ道に対応しているせいか、デザインが凝っているものでもけっこう丈夫にできています。ショーウィンドーには多彩なデザインのものが所狭しと並べられています。高品質なブランドのものでも、セール時ならかなりお値打ちに入手できます。
都心ならシンタグマのエルムー通りやアティカセンター(B1フロアに多くの靴のブランドがあります)、コロナキの高級ブランド街などでお買い物を楽しんでください。
6.リゾートで映える華やかなサマードレス
7月半ばから大規模なセールが開始、徐々に割引幅が大きくなっていく
ギリシャはなんといっても夏がオンシーズン。リゾートで着るサマードレスはかわいいものがたくさん揃っています。サマードレスに限らず、リゾートウェアはカジュアルながらもおしゃれな服も多いです。たいてい100%コットン素材なので着ていて涼しいです。日本ではちょっとないような大胆な柄や華やかな色使いのものも多いので、バカンス用に買ってみるのもおすすめです。
夏季は7月15日から正式にセールが開始され、徐々に割引幅が大きくなっていきます。
旅行者でもちょうどこの時期にギリシャを旅されるなら、セールを逃す手はありません。お店には試着室もありますので、自分の身体にあったものを選ぶため、お店の人にひと声かけて着てみたほうがいいです
7.ギリシャの美味しい特産物
多種多彩なギリシャのワイン。固有品種のブドウも多くある
ギリシャはハチミツ、ハーブティー、サフラン、ナッツ、オリーブオイル、ワインなど、お土産にぴったりの世界的に名高い特産物が数多くある国です。これらは土産物店でも見かけることが多いかと思いますが、地元の人が通うスーパーで買えば一段と割安になります。
8.マスティハ
ヒオス島でしか採取できないマスティハ(マスティック)は、マスティハの木の樹液で、EU法で定められた原産地名称保護(PDO)の食料品に指定されています。古代から多くの効能により、料理や歯磨き粉、薬品などに幅広く使用されてきました。
ギリシャではアイスクリームなどもマスティハ味のものがあります。
シンタグマ広場近くのマスティハ・ショップでは、マスティハの結晶、ガム、キャンディ、チョコレートなどのお菓子、マスティハのリキュール、歯磨き粉やソープ、化粧品など様々な製品があります。化粧品はお肌の自然治癒能力を高めるとあって、ギリシャ特産のお土産品として人気です。
9.ギリシャの天然海綿
ギリシャのカリムノス島は海綿の産地として有名です。天然海綿はギリシャやイタリアなど地中海沿岸の国々において、古くから入浴や洗顔に使用されています。土産物店にもよく売られていますし、更に上質なものは薬局やデパートなどでも販売しています。天然のスポンジならではのきめ細かな泡立ちが楽しめます。
習慣・マナー
※手のひらを故意に相手の顔に向けることは、侮辱行為になるので十分な注意が必要です。
※昼食後の13:00~17:00頃まではシエスタ(昼寝)を取る習慣がある。この時間は、ギリシャ人の家に電話をしたり外で騒いだりすることは嫌がられる。
※修道院の内部を見学する場合、ショートパンツ、ミニスカート、肩が出るなど露出の多い服装は避けること。そのような服装での入場を不可としている修道院もあります。
※ギリシャの法律では、飲酒・喫煙は18歳以上。
治安・防犯
◎防犯対策
近隣諸国から多数の不法入国者が流入し、それにともなって治安も悪化してきている。生命に危険が及ぶような事件は起きていないが、スリ、ひったくりが年々増えております。特に観光客が集中するアテネ中心部にはスリ、ひったくりの常習犯が多いので注意が必要です。
◎歓楽街の注意点
※単独行動はなるべく避ける。
※多額の現金をちらつかせたりしないこと。
※歩道は中央を歩くこと。車道側はひったくり、建物側は裏道などに引きずり込まれる恐れがある。
※観光客をねらった暴力バー(へ誘い、多額請求する)がシンタグマ広場近くにあるので、誘われても決してついて行かないこと。
※地下鉄の古い路線(ピレウス~キフィシア間)ではスリの被害が多く、最近はアクロポリス周辺、シンタグマ広場でもスリの被害が発生しています。モナスティラキ広場周辺のスブラキ店では、グループのスリが客として座っていることがあります。混み合う場所では持ち物に十分ご注意ください。
※オモニア広場周辺で、一人が突然接近しペンキなどの塗料を洋服の背中の部分に付け去って行ったところ、仲間であるもう一人が接近し、ペンキを拭ってあげるなどの親切行為をしながらカバンの中の財布を盗むといった手口の犯罪が発生しているのでご注意ください。
※街中にはパスポート提示と所持金チェックを強要する「ニセ警官」が出没しておりますので、ご注意ください。
◎治安の悪い地域
オモニア広場からラリッサ駅方面、エクサルヒア地区等。
オモニア広場周辺は元々治安が良くない地域でしたが、近年は不法移民が増えたこともあり、治安の悪い地域がオモニア広場からラリッサ駅方面まで広がっています。
基本的に人がたくさん集まるところでスリが発生しているので、シンタグマ広場、アクロポリスなど観光客で賑わう場所は注意が必要です。
近年はサントリー二島でもシーズン中はスリが多発してますのでご注意ください。
◎写真撮影禁止場所
空港、港湾、軍事施設等の特定の地区では、写真やビデオの撮影は厳に禁止されており、撮影した場合には当局に逮捕、拘束されることもありますので注意が必要です。職務執行中の警察官の姿を撮影して記録を消去するよう命じられたケースも発生しています。その他、博物館、美術館の内部では一部撮影が許可制になっていますので、入館前に、係員に確認してください(仮に撮影が可能であってもフラッシュは使用不可の場合が多くなっています)。また、修道院や教会の内部や修道士の写真を撮るときも同様の配慮が必要です。
◎遺跡等における注意事項
遺跡等の観光の際に、建造物に触れたり、専用歩道以外の区域に立ち入ったりしないでください。また、遺跡内の遺物や敷地内の石等を持ち出した場合には重い刑罰が科されますので、絶対に持ち出さないでください。
◎罰金が科せられる条例等
※地下鉄、バス等の公共交通機関の無賃乗車。地下鉄は駅で切符を購入して入り口の検札機で、バスは乗車前にキオスク等で切符を買っておきバス内の検札機で刻印すること。
※駐車違反
※屋内の公共場所(レストラン、病院、オフィス等)は原則禁煙で、喫煙は罰金が課せられます。
喫煙サインのある場所(喫煙可)も稀にありますが、例外となります。
◎アテネ周辺の公共交通網利用に際しての注意
※アテネの公共交通機関(トロリーバス、ブルーバス、トラム、地下鉄等)では、乗車券読み取り式の自動改札を採用しています。バスは、車内の出入口に読み取り機が設置されているので、乗車時に乗車券を読み取り機にかざしてください。車内検札が行われた際に乗車券を所持していなかったり、有効時間を超過している場合は高額な罰金が科されます。
※タクシーはメーター制ですが、中にはメーターを作動させずに法外な料金を要求する「ぼったくりタクシー」があります。タクシー利用の際には、確実にメーターが作動しているか確認するよう心掛け、レシートは必ず受領するようにしてください。万が一、法外な料金を請求された場合には、車両ナンバーを控え、タクシー協会や警察に届け出てください。なお、空港からアテネ市内中心地までタクシーを利用する場合は38ユーロ、深夜(0:00~5:00)は54ユーロの定額制となっていますのでご留意ください。
※鉄道、バスはあまり正確ではありません。また、公共交通機関のストライキが頻繁に発生していますので、当地の報道等最新の情報を入手するよう心がけてください。
◎旅行制限地域について
ギリシャには、外国人の旅行が禁止または制限されている地域はありませんが、ギリシャ正教において聖なる山とされるアトス山への女性の入山は禁止されています。また、男性でも同山に入山を希望する場合には、あらかじめ入山の予約を取る必要があります(申込先:アトス山巡礼事務所(テサロニキ市)、電話 2310-25-2578)。
◎デモ等の大衆示威行為
ギリシャではデモやストライキが頻繁に発生します。大規模なデモの場合には、市内の交通が遮断され、一時的に交通が麻痺することもあります。平和的なデモであっても一部が暴徒化し、警察部隊との衝突に発展することもあります。不測の事態に巻き込まれないためにも、デモや集会には絶対に近づいたり写真撮影したりせず、速やかにその場を離れてください。
※上記の情報は、随時更新を行っておりますが、実際とは異なる場合もございますので、あくまでもご旅行・ご宿泊の参考としてご覧ください。